”多聞言葉”シリーズ(鉄人-28)
つながり
いい仕事をしようと思うならば、その基本として“つながり”を大事にする必要があると感じている。
“つながり”とは、関係性あるいは絆と置き換えてもいいだろう。
どんな職業でも一流といわれ、成功をなした人は、運の強さを口にする。そして、それは「出逢いとその後の関係性の有り様、つまり、“つながり”を大事にしてきたことが大きく影響している」と、強く感じているようだ・・・。
職場においてもそうだ。場を共にしている仲間たちの“つながり”が深く、強いと、場の環境は明るく、エネルギッシュになる。つまり、帰属意識や仲間意識が醸成される結果、生産的になり、仕事の質が大変良くなるのである。
では、いい仕事をしている人たちは、“つながり”を大事にするためにどのような心がけをしているか、考えてみたい。
1/ 自他非分離の思考を信じている
「出逢った相手は自分である」 出逢うべくして出逢う。利害得失を越えた何らかの“つながり”を信じている。ゆえに、良好な人間関係が生まれ、お互いに感謝しあう関係性が生まれる。
2/ 有意義で、印象的な時間を共有する
仕事は勿論のこと、それ以外でも会食や家族ぐるみのつき合いなど有意義で、印象的な時間を共有すると、お互いの距離が縮まり、“つながり”も一層深くなる。
3/ 相手に関心をもち、真摯に傾聴し、質問をする
当然のことであるが、「人は自分に関心を持ってくれる人に関心を示す」ものだ。先ずは、相手のことを良く知ろうと心がけることだ。相手の話に傾聴し、心に残る質問を心がける。
4/ 相手への貢献を優先する
“つながり”が自分自身の存在のベースであると考えているので、その存在を支えてくれている相手への貢献を優先するのは至極当然であるという信念をもって生きている。だから、お互いがそういう価値観で結び合うのである。
5/ 志を共有する
これは、絶対にはずせない条件である。志がお互いを引き寄せ合っているのであり、“つながり”の機軸をなしているのである。絆の強さがそこにある。
“つながり”を大事にするということは、テクニックが通用しない世界であって、ものの考え方や価値観を磨くことが求められる世界であるといえよう。
(H27.7.27)