”多聞言葉”シリーズ(コハ‐25)
気高さ
“気高さ”、つまり、「気高く生きる」ということは価値ある使命観に目覚め、それを実現したいと強く想い、チャレンジし続ける生き様、そのプロセスではないだろうか。
“気高さ”とは、品格、気品とある(広辞苑)。人間は、どのような人に対して“気高さ”を感じるのだろうか・・・。自己保身や利益を度外視してでも、他者に対して尽くそうとする姿をみて感動する。やはり、無私の心だろう。
「なにごとも、使命観がないと、あかんな」・・・。松下幸之助氏の有名な言葉として知られているが、仕事で悩み抜いた末の悟りだという。私たち企業人にとっての“気高さ”とは、自らが関わる仕事に対する使命観そのものではなかろうか。
仕事に対する使命観とは、他者への貢献について考えることである。そして、世のため人のために尽くすという生き方が自らの心を養い、磨き、その人の“気高さ”の土台となっているのであろう。
「すべての人間は、本質的に“気高さ”への欲求を持っている」という。確かに、その本質に気づき、自らの心がより高次の目的に目覚めたそのときから、“気高さ”への欲求を持った多くの人々と出逢うから、人生は不可思議だ。
(H27.7.6)