”多聞言葉”シリーズ(コハ‐05)
未来会計
「運を引き寄せる経営をしよう〜出逢いと関係性を演出する!」という見出しで、小生がいつも大事にしている、次の言葉を紹介する場面である。
「人間は価値ある目的を持ったその時から、その人の人生のあらゆる出逢いが価値あるものになっていくのである」(ヘーゲル)。
つまり、自らが選んだ価値ある目的そのものが、その目的を実現するために必要なあらゆる出逢いを引き寄せているのだという実感である。
事業を成功させている人は、みな運の強い人である。運とは、出逢いなのである。そして、その運は、その後の関係性をどう築いていったかによって動くのである。このように考えると、経営の目的を実現するために策定する経営計画とは、「出逢いと関係性を演出するためのシナリオづくりである」と考えるべきであろう・・・。
人生でも経営でもそうであるが、目的がはっきりしている人の心には、強烈な信念が宿っている。だから、その人の行動には揺るぎがないのである。その人の欲する結果を引き寄せて当然だ。
まさに、“未来会計”の真髄が、ここにある。小生の座右の銘の一つに、「人生は心一つの拠り所」(中村天風)という言葉がある。本当に、人生は自分自身がどう思って生きるかによって決まるのである。
トップの想い(理念)が、その組織の風土を形成し、その場を共有するすべてのものに影響を与え、組織の運命を決めていく・・・。それが、“未来会計”の効用である。
(H27.2.9)