2022年参月謎の画家「鳳彩庵龍雲」鮮烈でびゅう

此れが第参號作品だ『一之木茶ヤンさん所有』20210520_09180020210409_173858豊澤写真02

”多聞言葉”シリーズ(探喫21‐21)

プロの時代

それは、「コロナ・ショックは、芸術家における“プロの時代”の幕開けになる」という指摘だ。つまり、趣味の世界は淘汰され、高度専門性と市場性を兼ね備えた「“プロ”が活躍する時代」になるという・・・。

「コロナ後の時代環境はどう変化していくのだろうか?」について、関心と同時に計りかねていた小生にとっては、示唆深く、有難いサゼッション(suggestion)である。

このサゼッションの前提には、世界経済が大きく縮む・・・。恐らく、「70%エコノミー」が妥当だという予測がある。「縮んだ経済」の中で生き残るためには、芸術家も身を縮めるしかない。

そのとき、「プロ」と「アマ」の差が歴然としてくるのだという。つまり、「プロ化する芸術家社会」とは、「人が生み出す価値には歴然とした差がある」という現実を認める社会のことである。

それと、“プロの時代”が進むに連れて、日本における人材の流動化は、急速に高まっていくと予測される。つまり、世界に目を向け出ていく時がやってくるのだ。。

著者は、“プロの時代”の幕開けの中で、プロとして勝ち残っていくためには次の5つのパラダイムシフト(発想転換)が不可欠であるという。

  • 「国内価値」ではなく、「世界価値」で勝負する
  • 「プロセス」ではなく、「結果」にこだわる
  • 「相対」ではなく、「絶対」を目指す
  • 「他律」ではなく、「自律」で行動する
  • 「アンコントローラブル」は捨て、「コントローラブル」に集中する

以上である。世界経済が大きく縮む中で、著者が言いたかったことの一つは、職業や職種の視点からだけ見ていると、落とし穴にはまるということだ。大事なのは、どの職業であろうと、「その職業に従事する一人ひとりがプロなのか、アマなのか」ということである。

自分は何の「プロ」なのか?何の「プロ」を目指すべきなのか?いまこそ、自らに問い直す必要があると考える。

(R3.5.31)