‟多聞言葉”シリーズ(探喫21-01)
人間性
元旦の朝に目が覚めて、最初に浮かんだ言葉が“人間性”である。
“人間性”とは、その人が培ってきた「価値観」だといえる。そして価値観とは、思考と行動を決めるときの基準となるもので、小さい頃からの様々な出逢いや体験を通して形成されてきた「思考の枠組み」である。
その価値観が“人間性”の基礎となり、その“人間性”がその人の人生を決めてしまうのである。
その“人間性”について、少し考えてみたい。
学生の頃だったが、飯を食いながら、「人間の価値って何だろうな?」という話になったことがあった。「地位とか名誉、頭の良さ・・・、何か野暮ったいなあ」などと言いつつ、誰彼となく出てきたのが「人格」という言葉だった。人格を磨くとか、人格形成などというが、“人間性”と同義だと考えていいだろう。
古今東西、世の中で成功している人は皆、人格者だと称され、優れた“人間性”を形成している人たちばかりである。そして、その人たちを観察すると次のような特徴を伺うことができる。
- 人への思いやりがある
- いつも感謝の気持ちがある
- 素直で、謙虚である
- いつも正攻法で、自身の信じることを貫く
- 何ごとにも前向きである
- 責任観があり、途中で諦めない
- 懐が深く、相手を許せる
では、“人間性”を磨くために心掛けることは何だろうか・・・。
- 相手の立場になって考える
- ポジティブ思考を実践する
- きちんとした生活習慣を身につける
- 心にゆとりをもてるようにする
- 価値観を高める機会をつくる(師匠を見習うなど)
改めて思うに、価値観が“人間性”の基礎だとすれば、自らの価値観、考え方、感じ方、そして行動の4つを連携させることを常に意識しておく必要がある。
小生は、『紙こより画の精神』で学んだ「自他非分離の思考」を自らの価値観形成のベースとして心得て、さらに精進を続けたいと思う。