”多聞言葉”シリーズ(20‐49)
ノー・リミッツ
『NO LIMITS(ノー・リミッツ) 「できる人」は限界をつくらない』(ジョン・C・マクスウェル 著)という著書を紹介したい。
著者のジョン・C・マクスウェルは、アメリカで最も信頼されている「リーダーシップ論」の権威として、「世界一のメンター」として讃えられている人だ。
「LIMITS(リミッツ)」とは、「限界」という意味である。故に、“ノー・リミッツ(NO LIMITS)”とは、「限界をつくらない」ということである。
著者の主張を結論からいうと、「人生は心一つの置きどころ」(中村天風)だと言うことであろう。無限の可能性に溢れた人生であるはずなのに、『君たちは、自分で自分の限界を決めていないか』、『自分の「殻」を打ち破るために何ができるか』と、私たちに問いかけている。
「自分の敵は、自分自身」(ニーチェ)という言葉はあるが、私たちの可能性を押さえつけているは、自らの「限界意識」である。“ノー・リミッツ”とは、まさに、その「限界意識」を吹き飛ばすことである。
そして、そのためには、次のことを意識することが重要だ。
- まずは、「自分には無限の可能性がある」と信じること。
成長の一番の阻害要因は、「自分の可能性なんて、この程度」という思いである。
- 次に、「常に自分を高めていく」と決めること。
「自分を高める」ためには、次の点に留意する必要がある。
*「色メガネ」を外し、「新しい視座」で眺めること
*自分に巣食う「怠け心」を自覚すること
*「得意なこと」に焦点を合わせること
*「計画的に」成長すること
- そして三番目に、自身を縛る「幻の鎖」を断ち切ること。
若い頃からの経験による思い込み。「限界」には。実体などないのである。
“ノー・リミッツ”について考え、まとめていると次のことを思い出した。
「個人の限界を組織の限界にしない。そして、組織の限界を社会の限界にしない」という言葉だ。
「生きている限り、あなたには目指す場所があり、成長するための道がある」という
ことを肝に銘じておきたい。
そして、未来絵画とは、まさに“ノー・リミッツ”(限界をつくらない)ための考え方であり、手法でもある。2021年度に向けて、心したいと思う。
(R2.12.28)