龍鳳と彩雲

DSC_2443”多聞言葉”シリーズ(探喫20‐29)

オープン

発足当初から大事にしていたことの一つに、“オープン”がある。つまり、紙こよりの会における情報開示の徹底である。

何故かというと、パートナーシップ制に基づいた組織づくりをしたいと考えていたからである。メンバーの一人ひとりが、自らの頭で考え、行動し、責任を持つ主体性のある人材こそが、これからの時代環境において必要とされると感じたからである。

まだ、墨字絵隊の頃の話で、第参回目の観閲式に行った時の事である。

龍鳳氏よりこの南蛮での展覧会は意義が薄く各ア-ティストの意気が感じられない。この時点で既に画伯はギャラリ-南蛮での展示会に疑問符を投げかけていた。今回で7期目を迎えることになるのだが次期からは紙こよりの会のみんながみんなの力を結集してみんなの知恵を絞り開催していただきたいものです。今迄今回を含め7回の見本があります。『良きも悪しきも参考にしていただき場所や条件の選定はもとより自分たちでやるのだから作品制作活動にも精が出るのではありませんか』

どうしようもない過去の結果だけを“オープン”にすると、ネガティブ思考に陥るしかない。じゃぁ、今何を考え、行動するかで、どうにでもなる未来を“オープン”にしたらいいではないか・・・。

その唯一の手段・方法が、紙こより画の策定である。夢と志、未来を“オープン”にし、皆で共有できるシナリオづくりこそが、紙こより画をつくる真の目的である。「明日のための行動」を明確に描き、“オープン”にする。まさに、ポジティブ思考がどんどん湧いて出てきそうな気分である。

芸術において“オープン”にすることの最大の効果は、問題意識の共有であろう。そして、そこから生まれる相互の責任観念が連帯意識を高めることになり、組織としての大きな成果に繋がるのである。

“オープン”思考で、最も気をつけるべきことは、相手のプライベートな心の中に土足で踏み込むような行為であろう。真の“オープン”思考を磨き上げたいと思う。

紙こよりの会

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