実験
新幹線で瞑想していると、ふと浮かんできた言葉がある・・・。「芸術とは、“実験”の連続である!」
いろんなことを「試してみて」、上手くいったらやり続けて、さらに改善や改良を重ね、勝ちパターンの必然性を高めていく。失敗したらしたで、原因を突き止めて、やり方を変えて、再びチャレンジし続ける。
表現の違いはあったとしても、「芸術とは、“実験”の連続である」ということは、多くの芸術家にとって共通の認識ではないだろうか。
類語大辞典で、“実験”を引いてみると、次のように書いてあった。
「未知のことについて知るため、現実に似せた場面を設定し、条件を変えていろいろ試してみること」とある。
芸術とは経営、「真理(経)と一体となった営み」を含む。つまり、世の中の求めているものを想定し、新たな価値を創造することへのチャレンジをし続けることによって、世に中の進化向上へ貢献する活動である。この時代自分の芸術を賛同してもらえるようなパトロンを期待してはいけない。
そして、その芸術の“実験”には、「仮説(Plan)~実践(Do)~検証(See)」の作成サイクルが最も有効的な手段だと考える。
理想像(思い描く姿)を掲げて、計画を練る。そして、その計画を実行に移し、結果の検証をしっかりと行う。その結果から得た事実をフィードバックして、さらに仮説を立てて、“実験”をし続ける。その結果、仮説が真説に変わり、再現性の高い芸術の仕組みが出来上がってくる。
さて、紙こよりの会は今年も、週末から三日間(11月02~04日)、自然に囲まれた宿泊施設に全員で泊まり込んで、恒例の「次年度行動計画書」作成合宿を行う。
次年度の基本方針は、次の通り・・・。
『再現性こそが真の実力!~未来絵画で勝利の方程式を確立しよう』
冒頭にある「芸術とは“実験”の連続である」という言葉が浮かんだのは、基本方針の中にある「再現性」という言葉を考えていたからであろう。
再現性を高めるためには、“実験”を繰り返す、すなわち「仮説~実践~検証」の作成サイクルを回し続けることである。それしか方法はないと・・・・。
未来絵画の実践的な効用は、芸術家の意思決定の必然性が高まるところにあると考えている。つまり、「再現性」である。
「再現性」は、まさに未来絵画の求める本質であると思う。そのベースに、「芸術とは実験の連続である」という真理を大切にしたいと考える。
(R元.10.30)