124.25

”多聞言葉”シリーズ(探喫08‐18)

自己実現

紙こよりの会を通しての“自己実現”は、多聞会においては基本的なテーマの一つである。中田マジックの中にも、「全人類の“自己実現”のために衆知を集める」と謳っている。

小生と“自己実現”という言葉の出逢いは、心理学者マズロー(1908~1970年)の欲求5段階説である。マズローは、人間の欲求を五段階に分け、人間は究極の欲求として“自己実現”を目指して生きているとした。

小生にとって、“自己実現”という言葉は、極めて魅力的な響きを感じる。無限の可能性を感じさせてくれて、勇気を与えてくれる。何かにチャレンジしたくなるような刺激を与えてくれる・・・。

では、自己とは何だろう?マズローは自己超越という言葉を用いているが、自我(私利私欲)にとらわれない、自他非分離である統合の思考に近い概念だといえよう。仏教でいうところの無我あるいはユングのいう自己(セルフ)と同義だと考えてよいのではないか。

“自己実現”とは、「自分の目的や理想を掲げて、それに向かって努力し、成し遂げること」であるが、その掲げる目的や理想が自我の次元を超えている必要があるといえよう。

つまり、自らの社会的存在と意義を問うような内容であるかどうか。自らの強みを生かし、社会貢献できることは何か?自らに問い続ける必要がある。小生は、紙こより画家は社会的インフラとしての使命を担っていると考えている。

芸術家のゴーイングコンサーンを下支えするインフラとして為すべき役割は何か?これを問い続けることによって、多聞会において未来絵画というドメイン(存在領域)が確立できたのだと確信している。

では、“自己実現”のために大切な心構えとは何かを考えてみたい。

① すべては目的を明確にすることからスタートすること

② 目標管理を徹底すること(「仮説~実践~検証」のサイクル)

③ やると決めたら、やり続けること

④ 同志や協力者との関係性を大事にすること

⑤ 学び続けること

不確実性が高い時代環境のなか、自らの意思で選択し、社会貢献できる人材が求められている。

まさに、全人類の“自己実現”のために衆知を集めることにチャレンジしたい。

(H30.6.11)0414勝福寺

124.25」への1件のフィードバック

  1. ”多聞言葉”シリーズ(探喫08‐19)
    マインドセット
     先週末(6月13~15日)、『全紹協・民紹協総会』を終えたところである。今回のテーマは「組織論」で、「人材」について考える機会でもあった。
     全紹協は、昭和32年東京都マネキン斡旋業組合としてスタートして設立後昭和35年全国マネキン紹介所連合会として改組昭和55年社団法人全日本マネキン紹介事業協会となり更に平成25年公益社団法人全日本マネキン紹介事業協会として認定され現代に至ります。社会貢献という理念のもと、参加者同士が互いに切磋琢磨し、時代のニーズに応えられるように、職業紹介事業として自己革新し続けることを目的としている。
     どんな研究会(=学習組織)においてもいえることだと思うが、参加を機会に著しく成長する人もいれば、変化がみられず、日常性に埋没してしまう人もいる。同じ機会を得ながら、格差が生じてしまう・・・、悩ましい問題である。
     同じ環境に身を置きながら、なぜ格差が生じるのか?
     その一つの重大な原因として、“マインドセット”(心構え、基本精神)にあるのでないか。「マネキン紹介所は社会的インフラである!」という強い自覚のもと、生産性の高い、稼ぐ人間に生まれ変わり、組織貢献あるいは社会へ大きなインパクトを与える存在になりたいという、ベースとなる“マインドセット”を身につけているかどうかだと考える。
     「成功の秘訣は何か?」と問われると、必ず「成果が出るまでやり続けること!そのしぶとさだ・・・」と答えるようにしているが、やり続ける覚悟、そのための“マインドセット”が必要だ。ビジネスで(人生においてもそうであるが・・・)成功するためのベースとなる“マインドセット”は、どうすれば身につくのだろうか・・・?
     ① すべては目的からスタートする(目的思考)
      恐ろしいのは手段の目的化に陥ることである。常に、「何のために」を問う。
     ② 全体の流れ(一連のプロセス)を俯瞰する(全体思考)
      部分にとらわれず、全体最適をつねに意識する。
     ③ 仕事の段取りを描く(逆算思考)
      重要度×緊急度のマトリックスを活用する。
     ④ 協働行為で組織を活かす(関係性思考)
      お互いの強みを生かし合い、自らの強みに集中する。
     ⑤ 「仮説~実践~検証のサイクル」で勝利の方程式を確立する(仮説思考)
      真のプロは仮説から始める。そして、仮説が真説に変わる。
     「価値ある目的を描き、その達成を心から信じ(信念)、行動し続ける」その“マインドセット”をつくるのは自分自身である。さて、あなたはどんな“マインドセット”で、毎日を生きていますか?
    (H30.6.19)

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