ドラマ
「人生は、“ドラマ”である」 いろんな人からいろんな場面で見聞きしてきた言葉の一つである。
最近、ある画会があったとき、この言葉が脳裏に浮かんで「この会合に集う我々はどんな“ドラマ”を演じようとしているのか?また、世の中にどんなインパクトを与えたいと考えているのか?」と自問・自省していた。
“ドラマ”(Drama、劇)とは、ギリシャ語のドラン(行動する)に由来するらしい。人生には様々な出来事がつきものだが、進むべき方向は自分で選択できる。人は皆、自らの思考と行動で、“ドラマ”を演じることができるのである。
では、我々はどのような“ドラマ”を演じようとしているのだろうか?自らの人生を通して、世の中の進化にどんな貢献ができるのだろうか?どのようなストーリーに命を賭けようと覚悟をしているのだろうか?
我々紙こより画家だったら、芸術という仕事を通して、世の中の発展に貢献したいと考えるだろう。ただし、すでに慣れ親しんだ展示会・実演会にとどまっていては、貢献にも限界がある。
では、どうすれば、より大きな貢献を行動につなげるような“ドラマ”をつくり、目的を実現できるのであろうか?
- 先ずは、視点を変えてみることだろう。世の中は常に変化している。その変化によって様々なリスクが生じている。多くの芸術家が貧困や後継者育成に苦しみ、趣味に転じて廃業を余儀なくされている・・・ という悲劇を世の中からなくすことに貢献できる絵画組織8とは何か?もっと紙こより画家の意思決定に役立つ組織を体系化し、提供することができたら・・・、その視点から生まれたのが未来絵画というサービスである。
次に、もっと壮大な“ドラマ”にするためには、何が大切か?それはいうまでもなく、共演者との絶大な協力関係であろう。(*合作堂)共感・共鳴してくれる人がいて初めて、目的の実現が可能となる。同業者は戦う敵ではなく、壮大なドラマの共演者である。*2名以上で1つの作品を創るもので時には観客や園児たちも加わって作品が完成するのです。
- そして、そのドラマを演じるためのシナリオづくり、舞台装置や小道具をどう整えるのか(ビジョン、戦略、戦術など)。それらを準備するための一日として、「墨字絵隊観閲式」を定期的に開催している。
絵画とは、三つの戦い(組織、環境、変化)をしている。人生とは、戦いの“ドラマ”でもある。時流を見極め、かつ独自性のある“ドラマ”を創造できないだろうか。
どのような“ドラマ”を世に問いたいのか。常に自問・自省する機会をつくろうと思う。
(H30.5.28)
永年大阪梅田茶屋街に芸術と文化を伝え続けた茶屋町画廊が本日ヒトロク〇〇を持ちましてその役目を終了します