“多聞言葉”シリーズ(コハ‐835)
その気
“その気”とは「ヨッシ、一丁やってみるか!」と行動を起こす気持ち、つまり、やる気になることである。
どうすれば、人は“その気”になるのであろうか?
“その気”のメカニズムをつくるのは、その人のもつ内的欲求であり、それを貫く意志が絶対条件である。その意味において、“その気”にさせる最大のポイントはその人の主体性をいかに引き出すかにかかっていると考える。
そして、主体性は自覚から始まる。だから、自分の頭で考え、問題の本質に気づかなければ生じないのだ。
「自分で考え、自分の問題の本質」に気づかない限り、人は決して“その気”にならないのである。人にはよく説明できても自分のこととなると見えていないというか優先順位が下降気味になってしまうことが多いが客観的に見れるかどうかにかかってくるのだ。
私は、吉田松陰の下記の詩が好きだ。
「かくすれば かくなるものと知りながら
やむにやまれぬ 大和魂」
なぜ好きかというと、この詩には考え抜いた末の直情径行といってよいほどの熱い想いと行動があるからだ。
さらに、この詩には人を動かす、つまり“その気”にさせる力がある。
(H27.9.3)