”多聞言葉”シリーズ(コハ‐03)
グローバル化
テーマは、一言でいうと、“グローバル化”への対応であろう。“グローバル化”とは、国の境界がなくなり、世界が一つの場になるということである。それに伴う環境の変化とスピードに対して、どう適応するのか?
大きな課題は、異なる文化や価値観を統合できるのか・・・。イスラム国のような過激な価値観あるいは国家間の歴史的なトラウマなどの問題を克服し、真のコミュニケーションができるのだろうか。経済においては、お互いの地域特性を生かした互恵的な関係は生まれやすい。一方、政治となればそうはいかない。人種、宗教、文化、資源、それに伴う国家的な縄張り意識など、対立的な要素が多い・・・。
“グローバル化”の本質は、二つあると考える。
一つは、多様性。“グローバル化”が進むことによって、様々な考え方、価値観を持った人々で場が構成され、それぞれの個の特殊性が際立つことである。
もう一つは、普遍性。一方、“グローバル化”が進むと、グローバル・スタンダードという考え方が生じる。つまり、共通の文化やルールの形成である。
一見、対立するようにみえる概念が同時に進行する。これが、“グローバル化”の本質だといえよう。
このような時代環境化で、経営の舵取りをする私たち経営者にとって、「なすべき課題とは何か?」を考えよう。二つの対応がある。
先ずは、その影響力を考える。“グローバル化”(多様性&普遍性)が、組織に及ぼす影響とは何か?そして、その影響を活かすために何をすべきなのか?
次に、主体的な働きかけである。つまり、“グローバル化”した社会をより住みやすい環境にするために、貢献できることは何か?
いずれにしても、自己革新が大きな課題となる。“グローバル化”が進めば、進むほど、分離ではなく、統合の価値観が強く求められる時代になると考える。
最後になりますが健康の最重要性を説いて頂きました教官877さんに感謝します。
(H27.1.26)