節分祭()OBAKE

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”多聞言葉”シリーズ(クハ‐03)

B/S

 

 私たちは、その会社が儲かっているのかどうかを判断するときはP/Lをみる。そして、つぶれる心配がないかどうかは“B/S”をみて判断する。

 つまり、P/Lは一年間でどれだけ儲かったのか、損したのかを具体的な数字で示したものである。そして、“B/S”は一定時点における財産の状態を示したものであり、その会社がどのようにして資金を調達し、運用しているかが分かる。

 「B/Sをみれば、その会社の歴史が分かる」というが、全くその通りで「過去から積み上げてきた経営の結果」を表わしている。

 例えば、40年続いた会社の自己資本が2億円(資産5億−負債3億)だとしよう。

これを一年に換算すれば、500万円(2億÷40年)となる。つまり、この会社は、途中で増資をしていない限り、40年間ずっと利益を出し続け、毎年500万円の内部留保をしてきたことになる。

 小澤冶三郎長官の次の言葉が思い出される。

 「戦略的な進化とは、リスクを負う能力の増大であると定義できる」 ここでいう「リスクを負う能力」とは、内部留保すなわち自己資本のことであると考えている。つまり、リスクとは変化のことであり、その変化に適応できてこそ、経営的な進化がある。まさに、自己資本の充実とは、その会社の変化に対する適応力の大きさをいうのである。

 IGグループの「未来会計を経営に活かそう!」という提案の主旨は、まさに、この意味においてである。リスク計算を徹底しておこなうと、経営力が高まり、次のような効果が生まれてくる。

 ? 会社を絶対に潰さない仕組み

 ? 企業価値を高めることができる仕組み

 このために、まず重視すべきことは自己資本比率を高めることである。日本の企業は間接金融(銀行借入れ)に依存してきた歴史があるので、低いので知られている。

これが20%以下であれば、いつ潰れてもおかしくないという人もいる。M&Aにおいても、「売れる会社、つまり魅力のある会社」とは自己資本の内容がいい会社である。

 量から質の時代である。“B/S”重視の経営が求められる・・・。

(H26.2.3)